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1965年...ロックが誕生して10年の節目の年に発表された、ビートルズの5枚目。
映画『Help!』で使用された前半7曲に、新たにレコーディングされた7曲を加えられた。
アイドルのイメージが強かったビートルズが、徐々にアーティストとしての一面を見せ始めたアルバムだ。
この頃からスタジオで過ごす時間が増えていき、さまざまなアイディアで曲作りを行うようになった。
一般的にはこの後の『Rubber Soul』からビートルズの変化云々が言われているが、ポップなメロディに乗せて「助けてくれ!」と歌う "Help!" では、今までのアイドル路線からの脱却しようとする意図が伺える。
また、ボブ・デュランと対面した影響からジョンは、歌詞を少々難解にした "You'v Got To Hide Your Love Away" で、フォーク・ロック寄りのスタイルに仕上げている。
一方、ボブ・デュランもビートルズの影響で、フォークにエレキを導入しフォーク・ロックというスタイルを完成させている。
ポール・マッカートニーの作品にもバリエーションが増え、彼の代名詞ともいえる "Yesterday" が大ヒットしている。
とはいえ、まだまだアイドルだった頃のビートルズ。
本格的にアーティストの道を進む直前で、アイドルとして過渡期のビートルズの姿が納められたアルバムと言っていいだろう。
オススメ度(5点満点)
★★★☆

ボブ・デュランの心境の変化を感じることの出来る、4作目のアルバム。
過去2作『The Freewheelin'』と『The Times They Are A-Changin'』は、明確なプロテスト・ソングを多く収録したアルバムだったが、このアルバムでは個人的な想いを込めた歌を多く収録している。
過去の2作で、プロテスト・フォークシンガーのレッテルを貼られたのを嫌がったという見方もあるが、ビートルズとの対面によって大いに刺激され、新しい一歩...ロック・サウンドの導入に踏み出そうとした姿が見てとれる。
裏声を使った冒頭の "All I Really Want To Do" や、女性をテーマに“愛”を歌った "Spanish Harlem Incident" 、始めてピアノでの弾き語り "Black Crow Blues" など、これまでのボブ・デュランのイメージを振り払うような曲が多い。
プロテスト・ソングの名残を残した "Chimes Of Freedom" という曲もあるが、「あの頃のぼくは今よりも老けていて、今はそのころよりずっと若い」と歌う "My Back Page" 、「君が探してる男はぼくじゃないんだ」と歌う "It Ain't Me Babe" では、過去の社会派歌手としてのイメージと決別を宣言した傑作だ。
個人的にも、この2曲が今でもとても好きなのだ。
これまでのアルバムでは、トラディショナルからメロディを拝借した従来のフォークのスタイルが多かったが、このアルバムからデュラン独特のスタイルが登場し始める。
そして、後のフォーク・ロックへと移行していく、過渡期のデュランの姿を捉えている。
オススメ度(5点満点)
★★★☆

戦前のテキサス・カントリー・ブルースの代表的な存在で、その名の通り盲目のブルース・マン、ブラインド・レモン・ジェファーソン。
ブラインド・レモンが活躍したのは1920年代。
そう、今から80年ほど前のことだ。
最初にレコーディングしたのは、1925年か26年と言われているから、ブルースマンの中でもかなり早い時期に録音された1人らしい。
独創性豊かなブルースを歌い、非常に歯切れのいいギターを弾く。
彼の代表的な歌と言えば、間違いなく "Match Box Blues" だろう。
南部を放浪して歌い続けるブルースマンの心情を、小さなスーツケースをマッチ箱に例えて、うまく表現している。
"Jack O' Diamond Blues" のスライドと張り上げた声は、一度聴くと耳をはなれないし、セクシャルなイメージを想像させる "That Black Snake Moan"、テンポのいい "Easy Rider Blues" なんかも大好きな曲だ。
ブラインド・レモン・ジェファーソン...ブルースに興味があるなら、一度聴いてみて欲しい。
オススメ度(5点満点)
★★★☆

十字路で悪魔と取引をし、ブルースの魂と驚くべきギター・テクを手に入れた...そんな伝説もあるくらい、ロバート・ジョンスンのギターと魂からの叫びのような声には驚愕する。
実際、ある時期までロバート・ジョンスンはギターもロクに弾けなかったらしい。しかし、2〜3日行方不明に後、帰ってきたときには驚くほどギターが上達していたとうい話しもある...まぁ、後から作られた話っぽいが。
よく聴いてみると、ギターの音が2つ聴こえるのが解るだろう。
サン・ハウスからブルースの手ほどきを受けたというブルースの血脈は、マディ・ウォーターズ、ローリング・ストーンズ、エリック・クラプトンなどなど、今のこの時代まで脈々と続いている。
このアルバムには、1936年から37年にかけて、ロバート・ジョンスンが生前残した41曲の全てが収録されている。
ローリング・ストーンズがカバーした "Love In Vain" や "Stop Breakin' Down Blues" 。
クリームのカバーが有名で、十字路の伝説を歌った "Cross Road Blues" 、ド定番中の定番の "Sweet Home Chicago" など、ブルース・ファンにはたまらない1枚だ。
ただ、初心者には、なかなか辛いアルバムかもしれない。
オススメ度(5点満点)
★★★★

黒ブチのメガネにストラトキャスター、エディ・コクランやリッチー・バレンスらと共に22歳という若さで飛行機事故で亡くなった、当時を代表するロックン・ローラー。
楽曲のセンスの良さといい柔らかい優しい声で、大きな人気を博した。
当時のロックンローラーは、“いかに黒人ぽく歌い演奏する”ということに熱心だったのとは対照的に、カントリーをも含んだいかにも白人らしいセンスで歌った。
ビートルズも取り上げたことのある "That'll Be The Day" 。
ローリング・ストーンズのアメリカでのデビュー曲 "Not Fade Away" や、リンダ・ロンシュタットのカバーも有名な "It's So Easy" など、後の多くのミュージシャンに大きな影響を与えた。
また彼の大ヒットナンバー "Peggy Sue" など、アメリカン・グラフティ感が満載なアルバムだ。
オススメ度(5点満点)
★★★☆