
アルバムとしては約2年ぶりとなる4thアルバム。
SW風のマントに身を包み、まっすぐこちらを見据えているアルバム・ジャケットがとても印象的だ。
これまで以上にパワーアップし、サウンドも分厚くなった。
攻撃的なロックナンバーにどこか懐かしく感じる歌謡ロック、エモーショナルな抑揚のスローナンバーに、彼女の別な一面を感じることの出来る牧歌的な歌など、内容はとても多彩だ。
"Devil Flamingo" や "Joker Joe" は、つっこ流のハードロック・ナンバー。
短いインストに続いてなだれ込むこの2曲は貫禄さえ感じ圧巻だ。
ミディアム・スローな "Stone" や "1/2 〜a half〜" も、ハードロックなつっことは違う一面を感じることの出来る好きな曲だ。
しっとりとしたバラード "翡翠" など、これまでのアルバムより1曲1曲の完成度は高い。
しかし一番のお気に入りは "砂糖水" 。
小学校の音楽教室にあったオルガンのような音で始まる、どこか懐かしさを感じる牧歌的な3拍子の曲だ。
何がいいって、コーラスの「Hello?」がとても“萌”えなところ(笑)。
そして一番の萌えは "博士と孔雀" か!? 。
つっこ独特の世界観が一番うまく現れている、可愛らしい曲だ。
全体的にオーバープロデュースっていう感は否めないが、その分、音が厚くなった。
これが『Sharon Stones』より好きなアルバムになるとは思わなかった。
2005年の11月につっこのライヴを始めて観て以来、このアルバムはよく聴いている。
オススメ度(5点満点)
★★★★
2006年2月5日、NFL スーパーボウルのハーフタイム・ショーに出演したストーンズは、グランドの中央に巨大なベロをかたどったステージで、"Start Me Up"、"Rough Justice"、"Satisfaction" の3曲を演奏した。
ステージに上がったメンバーは、ストーンズの4人にベースのダリル・ジョーンズ、キーボードにチャック・リーベルの6人。
言ってみれば、現在ツアー中の“Bステージ”のような感じだろうか、とてもシンプルだが迫力あるステージだった。
ベロの周りからの花火が上がるとともに、"Start Me Up" のイントロが始まった。
ミック、キース、ロンの3人とも黒の衣装でキメ、滅茶苦茶カッコいい。
まぁ、とても60過ぎの爺さんには見えないわぁ。
全米で視聴率が50%近いのもあるのだろうが、ミックはめちゃめちゃ気合いが入っているのがわかる。
少ないバンド編成、わずか14分という時間とたった3曲だけ。
厳密には生放送ではないが(生中継での不適切な表現をカットする5秒間の時間差放送)、全米が注目している緊張感。
気合いが入らないわけはない。
上の写真の中央部分(ちょうどベロのところ)は、最初はベロを描いた布で覆われていた。
"Start Me Up" のワンコーラスが終わったころから徐々にその布が取り払われ、その布の下は興奮の坩堝。
この映像を観てて、最初は観えなくてもここにいたかったなぁって強く思った。
なんとも憎い演出だ。
2曲目の "Rough Justice" は、新作の中でも一番ラフで荒削りなロックン・ロール。
この曲のライヴ版は始めて目にするので、とても楽しみしていた。
アルバム・バージョンにあったイントロの一部をカットしているが、ロニーのスライドが大胆にフューチャーされていて、さらに激しさを増していた。
まさしくロニーの独壇場。
あまりギターを弾かなくなったロニーに不満の声もちらほら聞こえるが、そんなのを吹っ飛ばすほどの勢いだったのが嬉しい。
ストーンズがあと何年活動するのかはわからないが、この曲は彼らの代表曲になり得る曲だということを感じた。
そして最後は "Satisfaction" 。
「ホントはこの曲は、スーパーボール・1で歌われるべきだった」とか、そんな風なMCを挟んで始まった。
この曲、よく考えてみれば41年前の曲なのだ。
この曲も荒削りなギターの音が、若返ったが老練なワザが光る最高のアレンジ。
イヤでも盛り上がる曲だ。
なんと言っても、キースがカッコいいのだ。
ステージを所狭しと動き回るミックと違い、冷静だが熱いギタープレイと得意のポーズを随所にちりばめている。
ミックがキースに、キースがチャーリーに曲の終わりの合図を送るところもバッチリ映っていて、たった14分だが十分に楽しめた映像だった。
最後は花火が数発あがり、メンバー全員が並び挨拶で終わる。
グラスゴー出身のバンド、GUNでベースを担当していたダンテを中心に結成され、オアシスやデュラン・デュラン、ジャミロクワイなどのオープニング・アクトに抜擢、さらにはグラストンベリーへの参戦も果たしたエル・プレジデンテのデビュー・アルバム。
80年代ニュー・ウエイブにファンクとグラム・ロックを足した音をバックに、牙を抜かれ去勢されたアクセル・ローズがゴージャスに歌う...簡単に言えばこんな感じ(笑)。
どの曲も超がつくほどキャッチーで陽気。
どこかで聴いたことある感は拭えないが、一度聴くと忘れられないメロディと、どの曲でも踊れるという超強力...てか、とても楽しい盤。
"Without You" は、オープニングに相応しい陽気でファンキーなナンバー。
彼らの代表曲とも言える "Rocket" は、往年のディスコを思わせるようなグルーヴ感溢れる音だ。
"100 Mph" では、思わずスージー・クアトロを想い起こしそうなグラム・ロック。
個人的に、一番気に入っている "Turn This Thing Around" 。
この冒頭の4曲で完全にハマってしまった。
ただ、このアルバムは長く聴いて行けるかどうかは疑問の残るところ。
全編を通じて似通った曲調ものが多いので、飽きるのも早いかも。
でも、ライヴはぜひ観てみたいバンドだ。
オススメ度(5点満点)
★★★☆