
前作『WARNING』で、すでに“パンク”の枠には収まりきれない成長を見せたが、この『AMERICAN IDOT』でさらに進化を果たした通算7作目となる傑作アルバム。
かつてクラッシュは、レゲエ、ダブ、ロカビリーなどの様々な音楽を吸収し、『LONDON CALLING』でパンクの殻を突き破ったが、かれらグリーン・デイは、ジミーという主人公の生涯を歌ったロック・オペラという古典的な手法にて、さらなる成長を遂げた。
和訳の無い輸入盤を購入したため、ストーリーはいまいち把握してないが、1回聴くと忘れないイイ曲、歌える曲を書けるってのは強い。
ストレートな曲だけでも素晴らしい曲を書けるビリーのソングライティングのレベルは、すでに頂点に達しいると言っていい。
新たなアンセムと言える "American Idiot" は、グリーン・デイ節が炸裂。
そして注目すべきは、"Jesus Of Suburbia" と "Homecoming" の組曲。
単なるメドレーに陥りそうなもんだが、展開の上手さで最後までダレないで聴かせるのは見事だ。
よくよく聴いてみると、ロック・オペラという以外には特に目新しさを感じないが、「こうすればカッコいいやろ!」ってことを演って、それが見事にハマっている。
他のおこちゃまパンク・バンドを尻目に、貫禄を見せつけたグリーン・デイの成長。
ただ最近、この手の音って飽きるのが早いんだが、このアルバムはどうだろうか?
オススメ度(5点満点)
★★★★

ここ最近のUKシーンからは、ぞくぞくと優れた新人が登場している中で異色な存在。
シングルを数枚発表しただけで、サマソニでは入場規制がかかるほどの前評判の高さ。
そのおかげでステージを見逃してしまったが、最近ではアルバムの発売を一番期待していたカサビアン。
最近のUK陣の中では異色な“ダーティーな匂い”を感じるバンドで、ギターロックを中心に置ながらも、キーボードやコンピューターを使い、独特のグルーヴ、サイケデリックなアレンジがめちゃカッコいい。
メンバーは人里離れた田舎で共同生活を送りこのアルバムを完成させたと言うが、完成されたアルバムが、初期ストーン・ローゼスやプライマル・スクリームを彷佛させ、とてもUKっぽいのも興味深い。
まず、"Club Foot" のイントロにやられた。
最高にカッコいいベースが、聴いている者を煽っていく。
"Reason Is Treason" は、まさしく近年プライマル・スクリーム型のデジ・ロック(死語なん?)の名曲。
"L.S.F." のダルそうなヴォーカルと、この横ノリがまたいい。
デビュー・アルバムにしては出来過ぎの感もあるが、早速、次のアルバムでどういう展開になるのか楽しみなバンドである。
まぁ、その前に11月の来日公演で、サマソニの借りを返してこよう。
オススメ度(5点満点)
★★★★