
デンマ−ク出身の4人組、MEWのデビュー・アルバム。
時には激しく時にはメランコリーに、なかなか予測不可能な曲の展開。
そして、なんと言っても中性的なヴォーカルがとても印象的で、まさに幻想的なアルバムだ。
音も、ギターにピアノにストリングスと何重にも重ねられているのに、とても鮮明な印象を受ける。
"アム・アイ・ライ? ノー" や "シンメトリー" などは、一度聴いただけで耳に残るいい曲だ。
"シンメトリ−" で歌うゲスト・ヴォーカルは、メンバーがチャットで知り合ったアメリカの14才の少女だとか。
中でもラストの "コンフォーティング・サウンズ" は圧巻。
今んところこの曲が一番のお気に入り。
どの曲もとてもデビュ−アルバムとは思えないほど、クオリティーは高い。
今、このアルバムをくり返しくり返し聴いている状態。
完全にハマっている。
オススメ度(5点満点)
★★★★

このコーナーの一発目は、自分の想い出の曲というよりはテーマソング的な曲。
'65年の『HIGHWAY 61 REVISITED』の冒頭を飾る曲で、デュラン初の1位を飾り、以降彼の代表曲になった "Like A Rolling Stone" 。
アル・クーパーの印象的なオルガンが耳を惹くこの曲を始め聴いたときは、ただただカッコいいロックン・ロールに夢中になってた。
このアルバムを買ったときはボブ・デュランのCDが次々と再発され、ファーストから順番に買っていってた。
もともとこの曲は知っていたが、CDで改めて聴いて「フォーク・ロックっていいなぁ〜」って思って聴いていた。
この頃のデュランはギター1本でプロテスト・ソングを歌い、フォーク界の旗手とみられていた。
そんなデュランが前作の『BRINGING IT ALL BACK HOME』で、アコギからエレキに持ち替えて大胆にロック寄りになり、この『HIGHWAY 61 REVISITED』でより強調された。
何故、この曲が自分にとってこれほど重要な曲になったかって言うと、この曲の歌詞が自分のこれまで歩んで来た道や考え方、ここ2~3年の劇的な変化を見てきたこと、しいて言えば、人生観までに見事にピッタリくるように思えてならないからだ。
勝ち組だった人がその座から滑り落ち、ひとりぼっちになった時どんな気がする?って歌われるこの曲を聴くと、とても他人事とは思えない。
今の日本を象徴しているような歌にも聴こえる。
「むかし、あんなに羽振がよかったのに、この不況で今のあんたは...」ともとれるし、「人間の価値って上辺じゃなく、すべて無くした時に判断されるもんだ」ともとれる。
昔 あんたは いい服を着て
若かったとき 乞食に銭をほってやったね
みんな言ってた「気をつけろ落ちるぞ」と
でも みんなでからかっているだけだ と
思っていただろう
よく 笑い者にしたね
うろついてるやつらを
今 あんたは大声でしゃべらない
今 あんたは自慢もしない
次の食事を どうやってごまかすかについて
どんな気がする
どんな気がする
うちが無いことは
ぜんぜん知られぬことは
転がる石のようなことはむかしの自分はまさに「昔 あんたは いい服を着て 若かったとき 乞食に銭をほってやったね」ってなヤツだった。
弱い者の気も知らず、自分が最高であれば周りは気にもならなかった。
難しい本を読みあさり理論武装して、自分では出来もしないのに言うことだけは一人前だった。
周りの人間がみな「バカ」に見え、自分だけが可愛いかった。
それが歳をとるにつれて徐々に考え方が変わり、ここ2~3年の変化を目の当たりにして、むかしの自分がホント「バカ」に思えてきた。
今の自分は、むかしより人の気持ちがわかるようになったとか、少しは賢くなったとかは思わないが、以前とちがって、思ったことを口に出す前に考えれるようにはなったとは思う。
ちょっとは大人になったのかなぁ?
この "Like A Rolling Stone" は、2度ほどライヴで聴いたことがある。
1度目は本家ボブ・デュランのライヴで、2度目はストーンズ・ヴァージョン。
ボブ・デュランの時は、アレンジをかなり変えて歌っていたので、歌詞を聴くまでは何の歌かわからなかった。
でも、昔から好きな曲だったんで、始めて聴いたときは感動したのを覚えている。
2度目のストーンズ・ヴァージョンは、1番好きな曲を1番好きなバンドが演ったっていうので、これもめちゃめちゃ興奮した。
なんせタイトルが "Like A Rolling Stone" やからね。