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高い位置にギターを構え、高速カッティングが印象的なストロークスのギタリスト、アルバート・ハモンドJrの初ソロ作品。
後に本人より否定はされたが、バンド用に書いた曲がメンバーにより却下されたなんてニュースもあったぐらいだから、それらの曲も多く収録されているのかもしれない。
一応、ギターにベース、ドラムの3ピースだが、それ以外の音もかなり聴こえてきて、ギターよりは歌に重心を置いた爽やかなアルバムだ。
ストロークスの最新作ではギターがギュインギュイン鳴っていたが、このアルバムでは、ストロークスの1stを思い起こすような音の積み重ね方が印象的。
それだけに、バンド内でのアルバートのポジションの変化を感じてしまう。
始めて聴くアルバートの声も、ソフトで優しい。
そして、レイドバックしたキャッチーなメロディが、聴いていて心地いい。
オモチャのピアノを使ったイントロが、まるで子守唄のような
"Cartoon Music For Superheroes (Goodnight)" のオープニングが楽しい。
直球じゃなく変化球から始まるあたりは、ストロークスに通ずるものがあって、ファンには嬉しいところ。
続く
"In Transit" は、ストロークスのアウトテイクのような曲だが、ストロークスの1stを思い起こすような音の積み重ね方が嬉しい。
何と言っても一番のお気に入りの曲は、
"101" 。
特に難しい事をする訳じゃないが、アルバートが目指す音はこれなんだと思ってしまう。
ジュリアンもバック・ボーカルで参加した
"Scared"が、一番ストロークスの1stぽい音なのが印象的だ。
全曲をジュリアンが書くバンド内であっては、やはりフラストレーションが溜まるのか、アルバートの個性が十二分に出たアルバムだ。
そして、このアルバムの節々に『IS THIS IT』に通ずるものがある。
ストロークスの最新作より、『IS THIS IT』好きにはたまらないアルバムだ。
オススメ度(5点満点)
★★★★

ギャンスタ・ラップの全盛時、ヒップ・ホップの辺境地といわれていたアトランタから出てきた、それまでのラップ・グループのイメージを覆すような、ユニークでとても田舎の匂いがするグループ。
アレステッド・デヴェロープメント。
当時、特にヒップ・ホップに興味を持ってなかったが、毎晩のように通っていたクラブで "Mr. Wendal" がよくかかっていたのが、このグループを知ったきっかけだった。
サンプリングは使うが、基本は生バンドでの演奏。
ファンクとヒップ・ホップの融合した独自の音楽感。
アーシーでオーガニック。
ロックはもちろん、ジャズやブルースの影響も強く感じられるスタイルは、当時も今も、オリジナリティーに溢れるスタイルだ。
特に強く印象に残ったのが、それまでのヒップ・ホップにはなかった田舎臭いスタイル。
ヒップ・ホップ界のザ・バンドって感じか?
ギャングスタ・ラップの全盛時代においては、存在自体が特異だった。
バディ・ガイのハープを大胆にサンプリングした "Mama's Always On Stage" や、スライ・ストーンの名曲の90年代版ともいえる傑作 "People Everyday" など、ルーツにしっかりと根ざした音を聴いてとることができる。
このアルバムで一番大好き曲 "Mr. Wendal" や "Tennessee"は、今聴いても錆つくことのない名曲だ。
ただ残念なのは、このアルバムののち急速に失速し、グループは解散してしまう。
スピーチはソロ活動を現在でもおこなっているが、このアレステッド・デェベロープメントとほど、強烈なインパクトを与えるまではいっていない。
オススメ度(5点満点)
★★★☆

マット・ヘイルズなる人物による、1人ユニット。
今まで何度かバンドとして活動していたが日の目を見ず、音楽活動を諦めかけたときにCMに提供した曲が大反響を呼び、前作の1stアルバムは10万枚のセールスを記録した。
そして今作が、彼が作った始めての2ndアルバムなる。
全編にスローで美しい曲が並ぶが、UK独特の美メロとは少し違う。
静寂に満ち、ピアノを主体とした肩に力の入らない自然体な楽曲。
何と言っても、メロディがいい。
17歳のときに60人編成の交響楽団の指揮をしていたと言うだけあって、ストリングスの被せ方も上手い。
その曲調からコールドプレイ、レディオヘッドなどと比較されるが、アクアラングの方がもっとシンプルで静寂。
または地味と言えるかもしれない。
"Brighter Than Sunshine" や "Easier To Lie" は名曲。
ビーチ・ボーイズを思わせるような "There's a Place" ...これが結構イイ...という曲もあるが、全編に似た雰囲気を感じるため、この次ぎとなると苦労しそうだが。
オススメ度(5点満点)
★★★

アメリカのオクラホマ州スティルウォーター出身のタイソン・リターとニック・ウィラーが結成し、その後4人編成になったAARのデビューアルバム。
最初聴いたときは、ただのキャッチーなエモ、ポップギタ−・バンドぐらいにしか思ってなかたんだが、1stシングル "スウィング・スウィング" を始め、どの曲もポップ・センスが抜群でクオリティが高い。
見事にハマってしまった。
なかには電子音や打ち込みなどの音も聴こえるが、それがいい隠し味になっている。
一方歌詞を見てみると、大半が恋愛、それも失恋についての歌。
読んでるこっちが気恥ずかしくなりそうだが、その歌詞がAARのメロディに乗ると抜群のポップソングになる。
ちょっと涼しい夏の日の朝、すき通るような青空の下で聴くこのアルバムは最高だった。
オススメ度(5点満点)
★★★

最初このアルバムを聴いた時は、まるでこのバンドの良さが解らなかった。
なにか急かされてるようで、落ち着かない印象を持っていた。
多分それはセドリックのヴォーカル・スタイルによるところが大きいのだろうが、正直好きではなかった。
ところが、CDを何回か聴いていると少しづつ印象が変わってきた。
"ワン・アームド・シザー" 、この曲の持つスピードとパワーに圧倒された。
まさに骨太なロック。
ギターとヴォーカルがグイグイ押してくるようで、このテンションに圧倒されそうだ。
それに "インヴァリッド・リッター・デパートメント" のような少しトーキンン・ブルースっぽい曲もいい。
普段ポップなものをよく聴いている為か、この無骨なロックに最初戸惑ったが、気がつけば何度も繰り替えして聴くヘビー・ローテーションになっていた。
オススメ度(5点満点)
★★★★

やっと届いたレイジ3人組とクリス・コーネルが組んだ新バンド、オーディオ・スレイブ。
始めこの組み合わせを聞いたとき、正直とても違和感があった。
この組み合わせでどんな音になるのか、全く想像できなかった。
クリスがラップなんてするとは思わなかったし、まさかここまで王道のハードロックになるとは・・・。
レイジの魅力だったザックの激しいラップが皆無なんで、レイジ・ファンからはそっぽを向かれそうだが、今思えば、個人的にはこの組み合わせ大正解だったと思っている。
どうしてもレイジ3人組が、クリスに合わせた感はあるが、よくよく聴いてみるとトム・モレロのギターも健在だし、レイジ時代には無かったバラードもあり、アルバム全体を通して起伏がある。
そして、サウンドの幅も広がっている。
それにしてもクリスのヴォーカルは迫力がある。
地味だったソロと違い、強力なバックを得て暴れまくっている感じだ。
オススメ度(5点満点)
★★★

つい先日、無事来日公演も終わったエアロスミス。
なんで今頃エアロやねんっていうと、昨日ハードロック・カフェで "ラヴ・イン・アン・エレベーター" のビデオを観てツレと盛り上がったから。
それだけ。
復活後のエアロでベストといえば「ゲット・ア・グリップ」ってよくいわれるが、私は断然この「パンプ」。
もちろん「ゲット・ア・グリップ」も好きだが、「パンプ」にはその他のアルバムにない黒っぽさがある。
それが顕著なのが、 "ジニーズ・ゴット・ア・ガン" 。
どうも最近のエアロは派手っていうか、なんかあか抜けしすぎたって感じがすごくして、あんまり好きじゃない。
このアルバムにはホーンも導入されているし、復活後定番のバラードも収録されているがとても勢いを感じる。
オススメ度(5点満点)
★★★☆