1971年に発売されたフェイセスの3作目。
彼ら唯一のヒット曲で、今でもロッド・ステュワートの重要なレパートリーの一つ "Stay With Me" を収録。
まさに彼らの黄金期とも言える時期のアルバムで、前作に見られたダイナミックでルーズなサウンドに、ラジオ受けしそうなパワフルなロックン・ロールを加えた傑作アルバム。
ルーズで独特のグルーブがたまらない "Miss Judy's Farm" は、一度聴いたら病みつきになる。
今では想像も出来ないくらい、ロン・ウッドのギターはねちっこい。
ロニー・レインが歌う、カントリー風味で軽快なタッチの "You're So Rude" 。
ググっとテンポ落とし、ジャム・セッション風のイントロで始まる "Memphis" は、もちろん、チャック・ベリーのカバー。
当時、ストーンズがカバーしたチャック・ベリーのナンバーのアレンジと、通じるものがあるのが興味深い。
フェイセス唯一で最大のヒット曲 "Stay With Me" は、ロン・ウッドのスライド・ギターがたまらなくカッコいい。
イントロといい、一旦テンポを落としながらも、後半にかけてグイグイとスピードアップしていく曲の構成は完璧。
余談ながら、この曲に使用したギターで、ストーンズの最新作のオープニング・ナンバー "Rough Justice" のスライドを弾いたそうだ。
"Too Bad" も、フェイセスの新しい可能性を示した傑作ナンバーだ。
そして、ロン・ウッドのスライドが堪能できる "That's All You Need" 。
まさしくこのアルバムでピークを迎え、ロッド・ステュワートの契約問題やメンバー間の確執などで、徐々に勢いを落として行くことになる。
全編に、ロッド・ステュワートがボーカルをとるダイナミックなロックと、ロニー・レインが歌うカントリー・タッチの曲が同居した、まさしく70年代の匂いがプンプンするアルバムだ。
オススメ度(5点満点)
★★★★
フェイセスのアルバムで真っ先に思いつくのは「馬の耳に念仏」だが、T.A.Frayが一番好きなアルバムはこれ。
フェイセスといえばロッド・スチュワートがメインだと思われがちだが、このアルバムが発売されたころは、ロッドのソロ名義のシングル "マギー・メイ" のヒット前ということもあり、各メンバーの対等な力関係がうかがえる。
なんといっても魅力はロッドのブルージーなヴォーカルと、イアン・マクレガンのホンキートンク・ピアノ。
それにロン・ウッドのリフ重視のギター。
まさに「酔いどれロックン・ロール」。
1曲目のドライブ感あふれる "バッド・アンド・ルーイン" は、めちゃめちゃカッコいい。
ロッドの枯れたヴォーカルが魅力の "スウィート・レディ・メアリー" 。
そして、ロニー・レインがヴォーカルをとる "リッチモンド" はカントリ−・フレ−バ−あふれる名曲。
そして、 "リアル・グッド・タイム" はロンのギターとイアンのピアノの独壇場。
まさに彼らの勢いを感じさせる名曲揃い。
ただフェイセスを始めて聴く方は、ベストか次作の「馬の耳に念仏」がいいかも。彼らの代表作やし、数少ないヒット曲が収録されているからね。
オススメ度(5点満点)
★★★☆
幾度かのメンバーチェンジをくり返してきたフーの最新作。
そろそろ一体誰がのこっていて、誰が去ったのか解らんよーになってきたが、今回の新作を聴く限り当分メンバーチェンジは無いのではないか。
そんなふうに思えるほど快心の出来だ。
前作までも良質なハードロックが聴けていたが、どこか軽く、お手軽感があった。
しかし、今作は激しい"重い"ハードロックが見事に復活したアルバム。
1stシングルの "オール・マイ・ライフ" から飛ばしてます。
それともう1つ、フーファイターズの魅力はメロディの良さもあるが、今作でもそれは健在で、メロディと重いロックとが見事に共存している。
クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジに参加したのがよかったのか・・・。
オススメ度(5点満点)
★★★☆