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1965年...ロックが誕生して10年の節目の年に発表された、ビートルズの5枚目。
映画『Help!』で使用された前半7曲に、新たにレコーディングされた7曲を加えられた。
アイドルのイメージが強かったビートルズが、徐々にアーティストとしての一面を見せ始めたアルバムだ。
この頃からスタジオで過ごす時間が増えていき、さまざまなアイディアで曲作りを行うようになった。
一般的にはこの後の『Rubber Soul』からビートルズの変化云々が言われているが、ポップなメロディに乗せて「助けてくれ!」と歌う "Help!" では、今までのアイドル路線からの脱却しようとする意図が伺える。
また、ボブ・デュランと対面した影響からジョンは、歌詞を少々難解にした "You'v Got To Hide Your Love Away" で、フォーク・ロック寄りのスタイルに仕上げている。
一方、ボブ・デュランもビートルズの影響で、フォークにエレキを導入しフォーク・ロックというスタイルを完成させている。
ポール・マッカートニーの作品にもバリエーションが増え、彼の代名詞ともいえる "Yesterday" が大ヒットしている。
とはいえ、まだまだアイドルだった頃のビートルズ。
本格的にアーティストの道を進む直前で、アイドルとして過渡期のビートルズの姿が納められたアルバムと言っていいだろう。
オススメ度(5点満点)
★★★☆

戦前のテキサス・カントリー・ブルースの代表的な存在で、その名の通り盲目のブルース・マン、ブラインド・レモン・ジェファーソン。
ブラインド・レモンが活躍したのは1920年代。
そう、今から80年ほど前のことだ。
最初にレコーディングしたのは、1925年か26年と言われているから、ブルースマンの中でもかなり早い時期に録音された1人らしい。
独創性豊かなブルースを歌い、非常に歯切れのいいギターを弾く。
彼の代表的な歌と言えば、間違いなく "Match Box Blues" だろう。
南部を放浪して歌い続けるブルースマンの心情を、小さなスーツケースをマッチ箱に例えて、うまく表現している。
"Jack O' Diamond Blues" のスライドと張り上げた声は、一度聴くと耳をはなれないし、セクシャルなイメージを想像させる "That Black Snake Moan"、テンポのいい "Easy Rider Blues" なんかも大好きな曲だ。
ブラインド・レモン・ジェファーソン...ブルースに興味があるなら、一度聴いてみて欲しい。
オススメ度(5点満点)
★★★☆

黒ブチのメガネにストラトキャスター、エディ・コクランやリッチー・バレンスらと共に22歳という若さで飛行機事故で亡くなった、当時を代表するロックン・ローラー。
楽曲のセンスの良さといい柔らかい優しい声で、大きな人気を博した。
当時のロックンローラーは、“いかに黒人ぽく歌い演奏する”ということに熱心だったのとは対照的に、カントリーをも含んだいかにも白人らしいセンスで歌った。
ビートルズも取り上げたことのある "That'll Be The Day" 。
ローリング・ストーンズのアメリカでのデビュー曲 "Not Fade Away" や、リンダ・ロンシュタットのカバーも有名な "It's So Easy" など、後の多くのミュージシャンに大きな影響を与えた。
また彼の大ヒットナンバー "Peggy Sue" など、アメリカン・グラフティ感が満載なアルバムだ。
オススメ度(5点満点)
★★★☆
デビューして10年。
初期の繊細なギター・ポップから、大きく成長してきたベルセバの7枚目。
前作で内向的な世界観から外へ、そして多少明るいイメージに変わったベルセバだが、今作は、前作『DEAR CATASTROPHE WAITRESS』以上に開放的なアルバムになった。
スタジオの壁に過去の名曲リストを貼り、それらの曲からインスピレーションを得ながらLAで制作されたという新作は、キャッチーでポップな曲からカントリーちっくなロック、コーラスワークの美しいソウルフルな曲まで、ベルセバの魅力が満載と言える内容だ。
軽快なリズムで始まる "Another Sunny Day" や "We Are The Sleepyheads" 、コーラスが印象的な "Song For Sunshine" などは、どこかLAの開放的な雰囲気が感じられる。
2ndシングルで軽くブルージーな味わいもする "The Blues Are Still Blue" は、このアルバムの中で一番好きな曲。
その他にも "Sukie In The Graveyard" や "For The Price Of A Cup Of Tea" など、ライヴ映えするような曲が多い。
実際、先日のライヴでは、過去の曲よりも新作からの曲の方がウケが良かったくらいだ。
前作から続くベルセバの変化の流れが、新しいファンを獲得しているのを強く感じた。
オススメ度(5点満点)
★★★★
ビリー・プレストンと言えば、ビートルズの "Let It Be" や "Get Back" にオルガン奏者として参加し、屋上ライヴにも参加したことでも有名だ。
ストーンズでは、1971年の『STICKY FINGERS』から断続的にレコーディングやライヴに参加し、ストーンズにゴスペル、ファンク、ソウルなどを持ち込んだと言われている。
そう、ビートルズとストーンズ両方のレコーディング、ライヴに参加した唯一の人物だ。
このアルバムは、1969年にエリック・クラプトンやキース・リチャーズを迎え、ジョージ・ハリスンがプロデュースしたアップル第1弾アルバム。
軽快なタッチの "Everything's All Right" 。
ボブ・デュランを上手くゴスペル調にカバーした "She Belongs to Me" は、バックの女性コーラスがなんとも言えないほど気分を高揚させるナンバー。
ジミ・ヘンドリックスの "Hey Joe" を思わせる、その名も "Hey Brother" 。
荘厳なストリングスと哀愁漂うボーカルの "Morning Star" は絶品だし、レイ・チャールズがプロデュースした "As I Get Older" のエレピとオルガンの絡みのインストは最高だ。
そして何と言っても、"That's the Way Got Planned It" は名曲中の名曲。
ゆったりとしたゴスペルで始まり、徐々にテンポアップし、最後にはエリック・クラプトンのギターとオルガンの絡み...これは何とも言えないほどスリリングだ。
とにかく最初から最後まで捨て曲ナシの傑作アルバムだ。
もちろんビリー・プレストンの鍵盤が主役なのだが、エリック・クラプトンとのギターの絡みの妙が、このアルバムをスリリングなものにしている。
だからなのだろう、ロック・ファンにも抵抗無く聴けるアルバム...と言うよりかは、ロック・ファンにこそ聴いてほしいアルバムだ。
オススメ度(5点満点)
★★★★
コナー・オバーストを中心とした、不定形のユニット。
04年の秋、ブルース・スプリングスティーン、R.E.M.らと共に、アメリカ大統領選における民主党支持の政治色の濃い『VOTE FOR CHANGE TOUR』に参加し、ビルボードのシングル・チャートでは "Lua" と "Take It Easy (Love Nothing)" の2曲が1位、2位を独占したブライト・アイズ。
このアルバムは、2枚同時発売されたうちの1枚で、デジタル色の強いアルバム。
歌やメロディを中心としたアコースティックなサウンド基調としながらも、音を極端に歪ませている。
また、絞り出すかのようなボーカル処理もとても印象的だ。
かなり作り込まれた音だが、不思議と冷たさや無機質な感じはない。
デジタル・ロック的アプローチだが、音に温かみを感じるアルバムだ。
最初こそ弱冠抵抗を感じたが、聴けば聴くほどコナーのメロディ・センスの良さにハマってく。
女友達との赤裸々な関係を歌った1stシングルの "Take It Easy (Love Nothing)" や軽いタッチながらリズム面に特徴のある "Arc Of Time (Time Code)" 、軽快なロックの "Light Pollution" など、クオリティーの高い曲が並ぶ。
オススメ度(5点満点)
★★★☆
まさにブリット・ポップの火付け役。
オアシスとともに、いちシーンを築いたブラーの3rdアルバム。
タイトルや収録されている曲を見ればわかる通り、とてもロンドンを意識したアルバムで、イギリスで売れまくり、一躍ブラーをスターダムへ押し上げた。
このアルバムの発売当時は、"Girls & Boys" のようなピコピコした音や、あまりにもポップすぎる音が好きになれず、なかなか聴かなかったアルバムでもある。
アメリカのグランジやHIP HOP一辺倒だったため、このアルバムは受け入れることのできない軽さに感じたものだった。
しかし、強力なギターメロにモッズの新解釈をポップな楽曲に乗せ、曲ごとにいろんな表情を見せるこのアルバムは、少し気になるアルバムでもあった。
特に "End Of A Century" のような曲できけるデーモンの声や、シニカルな歌詞はブラーの魅力の一つで、オアシスよりもビートルズを強く感じるバンドだった。
"End Of A Century"、"Parklife" "To The End" など、いまだにブラーのベストソングはこのアルバムにある。
オススメ度(5点満点)
★★★☆