このページ内の記事タイトルリスト
レーベルとの契約も無いまま1stアルバムを作成し、それが15万枚以上の売り上げを達成していまう。
この2edアルバムも、本国アメリカではレコード会社とは未契約のまま作ってしまった。
口コミとネットの力、ライヴでの評判とは言うものの、全く新しく簡単にはマネの出来ないビジネスモデルを確立してしまった、CYHSY 。
1stアルバムは、T.A.Frayが選ぶベスト・アルバムの1位だったため、この2ndはかなりの期待を持って迎えた。
"Some Loud Thunder" というタイトル通り、爆音ギターで始まるオープニング・ナンバーからして、前作との違いを強く感じることが出来る。
視聴したときに、かなり音が割れていたので不良品かと思ったくらいだ。
ポップでキャッチーなメロディは健在というものの、明らかに骨太でロック指向の強い曲だ。
サビの繊細なコーラスの使い方が印象的な "Emily Jean Stock" や続く "Mama, Won‘t You Keep 〜 " は、1stからの延長戦上にあると言えるスローナンバー。
しかしアルバム中盤以降、前作で顕著だった軽快なリズムに親しみやすいメロディ・ラインは陰を潜め、グっとサイケ具合が増してくる。
美しいピアノの旋律が、どことなくジョン・レノンを思い起こさせた "Love Song No. 7" 、前作でほんの少し垣間見ることが出来た、ソフト・サイケを全面に押し出したチープなダンス・ナンバー "Satan Said Dance" 、爆音アコースティックな "Arm And Hammer" などなど。
この辺りが、1stアルバムが好きだった人には驚きかもしれない。
去年の来日公演を観た際、1stアルバムからの曲が並ぶ中、この新曲を聴いたときに、かなり浮いていると思ったのをよく覚えている。
今作の楽曲は、前作の録音前からすでにあったものと言うが、その言葉を額面通りには受け取るヤツはいないだろう。
1stでは勢いと浮かんだままに曲を作っていった感が強かったが、2ndでは曲の展開やアレンジが練りに練られた印象が強い。
作品自体のクオリティーは今作が数段上だが、アルバムの持つインパクトの強さでは前作には敵わない。
オススメ度(5点満点)
★★★☆
レーベル契約もないまま制作され、ライヴと口コミだけで大注目を集めたバンド。
当初はCDの発送も自分達でこなしてたという、まさにDIY精神あふれるNY出身のバンドのデビュー作。
初期トーキング・ヘッズを思わせるような、投げやりの脱力系ボーカルが印象的だ。
このボーカル・スタイルが好き嫌いの別れどころになりそうだが、覚えやすいキャッチーなメロディと、ギター2本とキーボードの音の絡みが清流の流れのごとく爽やかで、一度聴くと忘れられないクセになるアルバムだ。
手作り感あふれる楽器の使い方やアイディアも抱負で、引き出しの多さを感じる肩の凝らない曲が満載だ。
ただ、曲のバリエーションが少なく、一本調子なところもあり単調になりがちなところもあるも確か。
しかし、まだまだ奥の手を持ってそうな感じで、早くも次のアルバムも期待できそうだ。
"Let The Cool Goddess Rust Away" や "Details Of The War"、"In This Home On Ice" などがお気に入りの曲。
テレビ出演したときの映像を観たが、ボーカルがこのCD以上にヘロヘロなのには笑った。
ただ、ライヴを見てみたいバンドなのには違いない。
オススメ度(5点満点)
★★★★
前作『A RUSH OF BLOOD TO THE HEAD』でグラミー賞を受賞し、多大なプレッシャーのもと、難産のすえ産み出された3rdアルバムはハッキリ言って名盤。
前作を軽く越えてしまった。
相変わらずバラードを基調としたスタジアム・ロックだが、ちょっとした意外性や、クリスが公言するクラッシック・ロックからのパクリも随所に見隠れする。
そして、美しいメロディに徹底的にこだわった曲がずらりと並ぶ。
前作の延長線上ではあるが、彼らのスタイルをさらに深く掘りさげ、非常にスケールのある進化したアルバムに仕上がった。
こ難しい実験や新たな方向転換もなく、ただ美しいメロディを鳴らすだけという姿勢を強く感じる。
1曲目の "Square One" からして、大胆な進化を確認することが出来るし、疾走感溢れる "White Shadows" はU2を思わせるようなダイナミックな曲。
リード・シングルは "Speed Of Sound"。これも名曲。
どの曲も、構成や展開がバラエティに富んでいる。
特に強く感じるのが "Fix You" 。
パイプ・オルガンの音色が印象的で、まるで教会音楽のような荘厳な響きは感動的でもある。
こうなると、楽器の数がかぎられたライヴってのを観たくなってくる。
フジ・ロックを見逃した今となっては、単独公演の実現をただ願うばかりだ。
オススメ度(5点満点)
★★★★
『クロスビート』12月号のレビューに、「暮らしのBGM的1枚」と書かれていたが、まさしくその通り。
コレという曲は無いのだが、なぜか何度もくり返し聴いてしまう1枚。
何といってもメロディがいい。
時折、垣間見えるチープなキーボードや、哀愁漂うトランペットがいいアクセントとなって、聴いていて飽きることが無い。
どこかで聴いたことあるようなって思えるほど、メロディはほのぼのしていて親しみやすい。
そして耳に焼きついて、離れなくなってしまった。
特に "Wheels" や "Dime" は大のお気に入り。
この脱力感満載のポップ・ソングが病み付きになる。
"Carbon Monoxide" も一度聴いたら忘れられない曲。
"Waiting" もいい。
こ難しいロックが溢れる中、このアルバムは、ホッとさせられる1枚だ。
オススメ度(5点満点)
★★★☆

D.D.T. のヴォーカリストとして北九州を拠点にライヴ活動を行ない、29才でアコースティック・ギターを手に取り、路上にてライヴ活動を行なっている、ちえさんの6曲入りミニ・アルバム。
6月の終わりに彼女のライヴを観て、思いのほかよかったんでこのCDを買ってきた。
バラードからプロテスタント・ソングといえる攻撃的な曲まで、声とギターだけのシンプルな音が、実体験をもとにした歌詞とともにバンバン伝わってくる。
何よりも伸びのある声が、たんに“素人”では片付けられない何かがある。
ライヴを観た感想も入るが、カッコいいってのが正直な感想。
特に好きな曲は、"Pure Love" と "地球の毒に殺されて" 、そして "強い女 〜am I strong woman? 〜 "。
この "強い女 〜am I strong woman? 〜 " は最高にイイ。
心の内をさらけ出した歌詞を、抜群のメロディに乗せた傑作バラード。
この曲が入ってるだけでも、このCDを買ってよかった思ったくらい。
早くフル・アルバムってのを聴ける日を待っている。
オススメ度(5点満点)
★★★☆

ドアーズを彷佛とさせるオルガンで、幕をあけるコーラルの2ndアルバム。
いったい、どれだけの引き出しを彼らは持っているんだろうか?
このコーラルほど、独自色の強いバンドもなかなか見当たらない。
前作から1年半ほどで届けられたこのアルバムは、これまでよりもサイケデリックな要素が薄れ、メロディを全面に出したナンバーが増えた。
フォーク、ブルース色が強まり、バラッドやワルツ風の曲など、おもちゃ箱をひっくり返したような内容は相変わらずだ。
前作にくらべサウンドの幅が広がったっと言うよりか、ますます深みを増した感がある。
先行シングルにもなっていた "DON'T THINK YOU'RE THE FIRST" や "PASS IT ON" のフォーク・ロック調の曲や、フォーク・ソングまんまの "LIEZAH" なんかがイイ。
オススメ度(5点満点)
★★★★
長らくミュージシャンよりも女優として活躍していたが、'98年のホールのラスト・アルバム以来、実に6年ぶりにシーンに帰ってきた彼女の1stソロ・アルバム。
1曲目の "MONO" から、パンチの効いたコートニー節が炸裂する。
基本路線はホールのラスト・アルバムの延長線上にあるが、制作スタッフに元4ノン・ブロンズのリンダ・ペリーを迎えただけあって、楽曲はどれもクオリティが高く、ますます王道ロック色が色濃く出ている。
疾走感溢れるハードロックからしっとり聴かせるバラードまで、様々な表情を見せている。
ポップでパンキッシュな "BUT JULIAN, I'M A LITTLE BIT OLDER THAN YOU" や "HOLD ON TO ME" "SANSET STRIP" のようなスローな曲がいいが、なんと言っても、"NEVER GONNA BE THE SAME" がお気に入り。
こんな曲で聴ける彼女のハスキーな声は大好きだ。
オススメ度(5点満点)
★★★☆